エアコンプレッサーの吸気弁とは?役割や仕組み、不具合時の症状について解説!

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エアコンプレッサーの安定運転は、モーターや圧縮機本体だけでなく、空気の流れを制御する各部品によって支えられています。

その中でも吸気弁(インレットバルブ)は、コンプレッサーの負荷制御や省エネ性能に直結する重要な部品です。

この記事では、エアコンプレッサーにおける吸気弁の役割や仕組み、不具合時の症状、点検時の注意点について解説します。

吸気弁とは何か

吸気弁とは、圧縮機へ取り込む空気の量を制御するための弁です。

主にスクリューコンプレッサーに搭載されており、吸気口付近に設置されています。

圧縮機は、必要な空気量に応じて負荷・無負荷運転を切り替えますが、その切り替えを実際に行っているのが吸気弁です。

吸気弁が正常に動作することで、必要以上に空気を吸い込まず、ムダな電力消費や内部部品への負担を抑えることができます。

吸気弁

吸気弁の仕組み

吸気弁は、スプリングやダイヤフラム、ピストンなどの機構を用いて開閉します。

負荷運転時には弁が開き、圧縮機へ空気を取り込みます。一方、無負荷運転時には弁が閉じ、空気の流入を止めることで圧縮動作を抑制します。

インバータ制御機では、吸気弁と回転数制御を組み合わせることで、より細かな吐出量調整を行っている機種もあります。

※インバーターに関する記事はこちら

吸気弁の仕組み

吸気弁が重要な理由

吸気弁は、吐出空気量の制御だけでなく、エネルギー効率と機械保護の両面で重要な役割を担っています。

吸気弁が適切に閉じない状態が続くと、無負荷でも圧縮動作が発生し、電力を無駄に消費します。

また、内部温度の上昇やオイル劣化を招き、結果としてコンプレッサー全体の寿命を縮める原因となります。

吸気弁の不具合で起こりやすい症状

吸気弁に不具合が発生すると、いくつかの分かりやすい兆候が現れます。

エア使用量が少ないにもかかわらず負荷運転が続く、停止後に「シュー」という吸気音が止まらない、無負荷時でも電流値が高いといった症状は、吸気弁の閉まり不良が疑われます。

また、起動時に圧力が抜けず重負荷状態となり、ブレーカーが落ちやすくなるケースもあります。

これらは、吸気弁の固着や内部シールの劣化が原因となっていることが多く見られます。

コンプレッサー故障

吸気弁トラブルの主な原因

吸気弁は吸い込んだ空気に常にさらされるため、ダストやオイルミストの影響を受けやすい部品です。

エアフィルターの目詰まりや破損により異物が侵入すると、弁の動きが悪くなり、閉まり不良や作動遅れを引き起こします。

また、長期間の使用によるスプリングやシール部の劣化も、吸気弁トラブルの大きな要因です。

点検・メンテナンス時の注意点

吸気弁は分解点検が必要になることが多く、定期点検の際にはエアフィルターの状態とあわせて確認することが重要です。

吸気音や運転電流、負荷・無負荷の切り替わり方を日常点検で観察することで、早期に異常を察知できます。

不具合が見られる場合は、清掃や部品交換を早めに行うことで、インバータや圧縮機本体への二次被害を防ぐことにつながります。

※異常に気付く為のチェックポイントに関する記事はこちら

コンプレッサー整備

まとめ

エアコンプレッサーの吸気弁は、吐出量制御と省エネ運転を支える重要な部品です。

吸気弁の不具合は電力ロスやトラブルの原因となり、気付かないうちに設備全体へ悪影響を及ぼします。

安定した運転と長寿命化のためにも、日常点検と定期メンテナンスの中で、吸気弁の状態を意識的に確認することが重要です。

最近コンプレッサーから異音がするな・・・、なかなか圧が上がらなくなったな等、
気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。