エアコンプレッサーの温調弁とは?仕組みや不具合、点検箇所まで詳しく解説!

エアコンプレッサーは、圧縮機本体だけでなく、周辺部品が正常に機能することで安定運転が維持されています。
その中でも温調弁(温度調整弁)は、見落とされがちですが、コンプレッサーの寿命やトラブル発生率に大きく関わる重要な部品です。
この記事では、エアコンプレッサーにおける温調弁の役割、仕組み、故障時の症状、点検時の注意点について解説します。
温調弁とは何か
温調弁とは、潤滑油の温度を一定範囲に保つための弁です。
主にスクリューコンプレッサーに採用されており、オイルクーラーとオイル配管の間に設置されています。
コンプレッサーは運転状況や外気温によって油温が大きく変化します。
油温が低すぎても高すぎても不具合の原因となるため、温調弁が油の流れを制御し、適正な温度になるよう調整しています。

温調弁の仕組み
温調弁の内部には、ワックス式やバイメタル式の感温体が組み込まれています。
油温が低い状態では、オイルクーラーを通さずにバイパスさせることで、油温の立ち上がりを早めます。
油温が上昇すると感温体が作動し、徐々にオイルクーラー側へ油を流すことで、過度な温度上昇を防ぎます。
このように温調弁は、冷やしすぎず、温めすぎないという非常に繊細な役割を担っています。

温調弁が重要な理由
温調弁が正常に機能していないと、潤滑油の温度が適正範囲から外れやすくなります。
油温が低すぎると、オイル内に水分が残りやすくなり、乳化や内部腐食の原因になります。
一方で油温が高くなりすぎると、オイルの劣化が早まり、ベアリングやローターの摩耗を招きます。
そのため、温調弁はコンプレッサー内部を長期にわたり健全に保つための要といえる部品です。
温調弁の不具合で起こりやすい症状
温調弁が劣化や固着を起こすと、いくつかの特徴的な症状が現れます。
冬場でも油温がなかなか上がらない、あるいは夏場に油温異常で停止する、といったトラブルは温調弁の不具合が疑われます。
また、オイル交換をしてもすぐにオイルが白濁する場合や、油温が常に不安定な場合も注意が必要です。
これらは、温調弁が適切に開閉していない可能性を示しています。

点検・メンテナンス時の注意点
温調弁は消耗部品であり、長期間使用すると感温体の劣化や内部の固着が発生します。
しかし外観から状態を判断することは難しく、トラブルが起きてから発覚するケースがほとんどです。
定期点検の際には、油温の立ち上がり方や、運転中の油温が安定しているかを確認することが重要です。
オイルクーラー清掃やオイル交換とあわせて、温調弁の状態を点検・交換することで、突発的なトラブルを防ぎやすくなります。

まとめ
エアコンプレッサーの温調弁は、潤滑油の温度を適正に保つことで、内部部品の保護と安定運転を支える重要な部品です。
不具合が起きると油温異常やオイル劣化といったトラブルにつながりやすく、結果として高額な修理を招くこともあります。
最近、油温の挙動がおかしい、季節によって停止しやすい等、気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。


