エアコンプレッサーの設置場所を決めるうえで重要なこと!注意すべきポイントを解説
工場や整備工場に欠かせないエアコンプレッサー。
しかし「どこに置くか」によって、性能・寿命・メンテナンスコストが大きく変わることをご存じでしょうか?
この記事では、エアコンプレッサーの設置場所を選ぶ際に注意すべきポイントを、専門家の視点でわかりやすく解説します。
換気・通風の確保
コンプレッサーは稼働中に多くの熱を発生します。
風通しの悪い場所に設置すると、冷却不良によるオーバーヒートや故障の原因になります。
- 壁から50cm以上のスペースを確保
- 排気方向に障害物を置かない
- 空気の流れを作るために換気扇やダクトを設置
といった対策が必要です。

周囲環境(粉じん・湿気・温度)の影響
周囲の空気を吸気するエアコンプレッサーは、設置場所の環境によって寿命が左右されます。
- 粉じんが多い場所 → 吸気フィルターがすぐに詰まり効率低下
- 湿気が多い場所 → タンク内に水分がたまりサビ・劣化の原因
- 極端に暑い/寒い環境 → 機械トラブルや油の劣化につながる
対策として、除湿機・吸気フィルター・温度管理を検討しましょう。

振動・騒音対策
エアコンプレッサーは稼働音が大きく、振動も伴います。
そのまま設置すると作業環境の悪化や近隣トラブルの原因になりかねません。
- 防音室にコンプレッサーを設置
- 防振ゴムや架台で振動を吸収
- 作業エリアから距離を取る
といった工夫が求められます。

メンテナンススペースの確保
「とりあえず空いたスペースに置く」と、点検や修理の際に作業ができないケースがあります。
- 本体周囲に最低でも1m以上の作業スペースを確保
- タンクドレン排出用のスペースを確保
- 将来の増設を見据えたレイアウト
を考慮することが重要です。
メンテナンス作業が困難になると設置場所を移動するなど二度手間になる為、
初めのうちに、スペースにゆとりあるレイアウトを心がけましょう。

電源・配管との距離
- 電源盤から遠すぎると配線工事コストが増加
- エア配管が長いと圧力損失・エネルギーロスが発生
「なるべく使用ポイントに近い場所」で、電源・配管工事が効率的にできる位置を選ぶのが理想です。

まとめ
エアコンプレッサーの設置場所は
- 換気と冷却性
- 粉じん・湿気など環境条件
- 騒音・振動対策
- メンテナンス性
- 電源・配管の効率
を考慮することが大切です。
適切な設置場所を選ぶことで、機械の寿命を延ばす、エネルギーコストを削減、作業環境を改善といった効果が得られます。
自分の職場に合った設置場所を知りたい、設置場所が決まったけど本当にこれで良いのか確認が欲しい等、
気になることがありましたら是非お問い合わせください。