コンプレッサーのドライヤーは内蔵型と別置きどちらが良いか?現場目線で選び方をわかりやすく解説
空気中の水分を除去するドライヤーの選定は、トラブル防止やコスト削減に大きく影響します。
この記事では、内蔵型ドライヤーと別置きドライヤーの違いを現場目線で比較し、どちらを選ぶべきかまとめました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
内蔵型ドライヤーとは?
特徴:コンプレッサー本体に組み込まれた、もしくは同一パッケージに収まるタイプのドライヤー。
小〜中規模設備で多く採用される。
利点
設置スペースが小さい:狭い設備室にも導入しやすい。
配管コスト・配管工事が少ない:本体内部で処理するため使用する配管長が短く済む。
初期導入がシンプル:機器一体型で納入・据付が簡単。
欠点
メンテナンス時にコンプレッサー停止を伴う場合がある(機種による)。
ドライヤー性能を将来的にアップグレードしにくい。
高負荷や特殊用途の空気品質(例:超低露点)には対応が限定される。

別置きドライヤーとは?
特徴:コンプレッサーから独立して設置するドライヤー。
多様な容量・方式(冷凍式、吸着式、膜式など)を選べる。
利点
運用柔軟性が高い:処理能力や方式を運用に応じて選択・変更しやすい。
保守時の影響を局所化できる:片方の機器だけ停止して作業可能な構成が取りやすい。
空気品質要件(低露点、クリーン空気)に対応しやすい。
欠点
設置スペースと配管工事が必要。
初期投資・配管費が大きくなる可能性がある。
運用管理がやや複雑(複数機器の監視・管理)。

技術的な比較ポイント
必要露点:製品や工程が求める露点がどの程度か。食品・医療・塗装など高品質空気が必要な工程では別置き(吸着式等)が有利。
処理風量と余裕率:将来の増設や負荷変動を見越した容量選定。
設置スペースと配管距離:長距離配管での冷却・凝縮対策が必要か。
運転時間と運転パターン:連続運転が中心か断続運転かで方式選定(例:冷凍式は断続でも低コストだが、吸着式は連続低露点向け)。
保守体制と停止許容時間:メンテでの生産影響を最小化したいなら別置きで冗長構成(バックアップを用意する構成)を組む。
エネルギー効率とランニングコスト:COP(冷却時のエネルギー効率)や再生方式(吸着式の再生加熱有無など)を比較。
凍結・寒冷地対策:冬季の冷却器凍結リスクや配管加熱の要否。
現場別のおすすめ
- 小規模工場/ワークショップ:設置スペースが限られる・コスト重視なら内蔵型が現実的。日常的な品質要件が緩ければ合理的。
- 中〜大規模生産ライン(自動車部品、塗装など):空気品質が厳しい、将来的な拡張を見込むなら別置き(冷凍式+吸着の組合せや二段構成)を推奨。
- 食品・医療用途:衛生・品質要件が高いため別置き(高性能吸着式や膜式+フィルタ)が安心。
- 季節変動が激しい拠点:外気温の影響を受けにくい別置きでの集中管理が有利。
コスト比較
- 初期投資:内蔵型 < 別置き
- 配管・設置工事費:内蔵型 < 別置き
- ランニングコスト:機種・運転条件に依存。別置きが長期で有利になるケースあり。
- ライフサイクルコスト:運用年数が長く、空気品質が重要なら別置きの方が総合的に有利になる場合がある。
まとめ
現場へ伺っても、内蔵型の方が多いなぁということも無く、どちらかが勝っているということは無いです。
しかし上記のように選定する目安はあります。
自分の現場に合った選定をしたい、そもそもうちにドライヤーは必要?等、気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。


