コンプレッサーの予備機は必要?バックアップ機の考え方を解説

工場で使用するコンプレッサーは、生産設備を支える重要なインフラです。
しかし、コンプレッサーが突然故障すると設備全体が停止し、生産ロスにつながることがあります。
そこで検討したいのが「予備機(バックアップ機)」の導入です。
この記事では、コンプレッサーの予備機が必要なケースや選定時の考え方について解説します。
コンプレッサーが止まると何が起きる?
多くの工場ではエアがなければ設備が動きません。
例えば、
- 加工機のチャック開閉
- エアシリンダー
- 自動機の動作
- エアブロー
- 塗装設備
などが停止します。
そのため、コンプレッサー1台で工場全体を賄っている場合、その1台が故障すると生産ライン全体が停止するリスクがあります。

予備機が必要な工場とは?
主に予備機が必要になる工場の特徴を紹介します。
1. 生産停止による損失が大きい
1時間の停止で数十万円以上の損失が発生するような工場では、予備機の重要性は高くなります。
修理費よりも生産停止による損失の方が大きくなるケースは少なくありません。
2. 24時間稼働している
夜間や休日も稼働している工場では、故障発生時に即対応できない場合があります。
予備機があれば応急的に運転を継続できるため、生産への影響を最小限に抑えられます。
3. 老朽化した設備を使用している
設置から10年以上経過したコンプレッサーは故障リスクが高くなります。
特にメーカーの部品供給終了が近い機種では、修理に時間がかかることもあります。
更新までの間だけでも予備機を確保しておくと安心です。
予備機は同じ能力が必要?
必ずしもメイン機と同じ能力である必要はありません。
重要なのは「最低限の生産を維持できるか」です。
例えば、
- メイン機:22kW
- 予備機:15kW
でも、緊急時に主要設備だけ稼働できるのであれば十分な場合があります。
逆に全設備を止められない工場では、同等能力のバックアップ機が必要になることもあります。

2台運転という考え方もある
近年は大容量機1台ではなく、中容量機2台で運用する工場も増えています。
例えば、
- 37kW×1台
- 18.5kW×2台
を比較した場合、後者は1台故障しても完全停止を避けられるというメリットがあります。
また、使用量に応じて運転台数を調整できるため、省エネ効果が期待できるケースもあります。
中古機を予備機として活用する方法
予備機は常時運転しないため、中古機を活用するケースもあります。
ただし、
- 長期間放置しない
- 定期的に試運転する
- オイルや消耗品を管理する
ことが重要です。
いざという時に動かなければ予備機としての意味がありません。

予備機を持つだけで安心は禁物
予備機があっても、
- 電源が接続されていない
- 配管切替ができない
- 長年試運転していない
というケースは意外とあります。
故障時にすぐ運転できる状態を維持しておくことが重要です。
定期点検の際には予備機の動作確認も実施しましょう。

まとめ
コンプレッサーの予備機は、すべての工場に必須というわけではありません。
しかし、
- 生産停止による損失が大きい
- 24時間稼働している
- 老朽設備を使用している
- 修理対応まで時間がかかる
といった環境では大きなリスク対策になります。
「故障してから考える」のではなく、自社の生産体制や設備状況に合わせてバックアップ体制を検討しておくことが重要です。
万が一の停止リスクに備えることが、安定した工場運営につながります。


