スクリューコンプレッサーのオイルタンクの仕組みと役割

スクリューコンプレッサーは、多くの産業現場で使用されている高効率な空気圧縮機です。
その内部には「オイルタンク(オイルセパレータタンク)」と呼ばれる重要な部品があります。
このオイルタンクは単なるオイルの貯蔵容器ではなく、コンプレッサーの性能や寿命に大きく関わる役割を担っています。
今回は、スクリューコンプレッサーのオイルタンクの仕組みと役割について解説します。
スクリューコンプレッサーのオイルタンクとは
オイルインジェクション式スクリューコンプレッサーでは、圧縮機内部にオイルを噴射しながら空気を圧縮します。
このとき圧縮された空気は「空気+オイルミスト」 の状態になっています。
その混合気体を最初に受け止めるのが オイルタンク(オイルセパレータタンク) です。
つまりオイルタンクは、
- 空気とオイルを分離する
- オイルを循環させる
- 圧縮空気を安定させる
という重要な役割を持っています。

オイルタンクの主な役割
オイルタンクの主な役割について、段階的に説明します。
① 空気とオイルの一次分離
圧縮機から出てきた空気とオイルの混合気体は、まずオイルタンク内に入ります。
タンク内部では流速が落ちるため、
- 重いオイルは下へ落ちる
- 軽い空気は上へ上がる
という 重力分離 が行われます。
この段階で大部分のオイルが分離されます。
② オイルミストの最終分離
一次分離後の空気には、まだ細かいオイルミストが含まれています。
そのためタンク内部にはオイルセパレータ(セパレーターエレメント)
が設置されています。
このフィルターを通過することで、微細なオイルミストが除去されます。
結果として
- クリーンな圧縮空気
- 再利用可能なオイル
に分離されます。

③ オイルの貯蔵と循環
分離されたオイルはオイルタンク底部に溜まり、再びコンプレッサー内部へ循環します。
オイルは主に以下の役割を持っています。
- 圧縮部の潤滑
- 圧縮時の密封(シール)
- 冷却
- 騒音低減
つまりオイルタンクは、
コンプレッサーの潤滑システムの中心部 とも言える存在です。

④ 脈動の吸収(エアの安定化)
オイルタンクには、圧縮空気の脈動を緩和する役割もあります。
圧縮された空気は、回転機構の影響で脈動(圧力の揺れ)が発生します。
タンク内の空間が緩衝器のような働きをすることで、
- 圧力の安定
- 空気供給の安定化
につながります。
まとめ
スクリューコンプレッサーのオイルタンクは、単なるオイル容器ではなく、次のような重要な役割を持っています。
- 空気とオイルの分離
- オイルの貯蔵と循環
- 圧縮空気の安定化
- コンプレッサー内部の保護
この部分にトラブルが起きると、コンプレッサーの性能低下や故障につながる可能性があります。
そのため、オイル量の確認やセパレータ交換などの定期的なメンテナンスが重要です。
コンプレッサーを長く安定して使用するためにも、オイルタンクの役割を理解し、適切な管理を行いましょう。
定期メンテナンスや管理方法について気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。


