冬に向けて!エアコンプレッサーを早めに点検する重要性
秋から冬にかけて気温が下がると、エアコンプレッサーにはさまざまな不具合リスクが発生します。
特に、外気温が10℃を下回るようになると、オイルやドレン(水分)の挙動が変化し、思わぬトラブルにつながることがあります。
この記事では冬本番前の点検の重要性について解説します。
「まだ動いているから大丈夫」と放置せず是非参考にしてみて下さい。
冬季に起こりやすいトラブル例
- オイル粘度の上昇による始動不良
低温環境では潤滑油が硬くなり、モーターの始動負荷が増加。
結果として起動エラーやブレーカー遮断を起こすケースがあります。 - ドレン凍結による配管トラブル
冷え込みが強い日は、ドレンラインやタンク底部の水分が凍結し、
エアーの流れを遮断してしまうことも。
放置すると弁やセンサーの破損につながります。 - エアドライヤーの性能低下
冷媒式ドライヤーでは、冬季の結露状態が変化するため、
冷却不良や霜付きが起こることがあります。
冷媒量やドレン排出の確認は必須です。
※ドライヤーに関する記事はこちら

早めの点検で確認すべきポイント
- 吸込みフィルターやオイルフィルターの汚れ状態
- オイルの交換時期と粘度の適正確認
- ドレン処理装置の動作確認と排出経路の保温
- ドライヤー・アフタークーラーの温度制御と冷媒圧
- エアー漏れや異音などの小さな異常の早期発見
これらを点検しておくことで、冬場の不意な停止リスクを大幅に減らせます。

点検を早めることで得られるメリット
- 突発停止や生産ライン停止の未然防止
- オイル・部品劣化の早期対策で長寿命化
- 修理対応の混雑前に計画的なメンテナンスが可能
- 稼働効率の向上による電力コストの削減
冬場は保守業者への依頼が集中するため、11月中旬までに点検を完了させるのが理想的です。
まとめ
エアコンプレッサーは、気温や湿度の影響を大きく受ける精密機械です。
特に冬場は、オイル粘度・ドレン凍結・ドライヤー性能低下など、低温特有のリスクが多く潜んでいます。
「冬の生産トラブルを未然に防ぐ」それが、早めの点検の最大の目的です。
本格的な寒波が来る前に、点検や整備のご相談は、お気軽にお問い合わせください。

