判断基準の明確化!コンプレッサーの異常に気付く為のチェックポイント

エアーコンプレッサーが安定した圧縮空気を供給するためには、日常の点検で「異常のサイン」をいち早く察知することが重要です。
ですが、異常だと判断する基準がなんとなくになっているお客様も少なくありません。
今更聞けない異常検知の判断基準を明確化できればと思います。
音の変化
コンプレッサーは運転時に一定のリズムを刻むような音を発します。普段の音を把握しておくことが、異常の早期発見につながります。
- 正常な状態:安定したモーター音と軽い圧縮音
- 異常のサイン
- 金属が擦れる「キーン」「ガリガリ」という音 → ベアリングやローターの摩耗
- ドンドンと打撃音 → ピストン式での弁不良や異物混入
- モーターのうなり音 → 電気系統や負荷の異常
対応の目安:異音が出た場合は、運転を続けずに早めの点検を。

振動の有無
機械設備は多少の振動はつきものですが、異常な揺れは要注意です。
チェック方法:本体に軽く手を添えて振動を体感する
※本体が熱くなっている場合があるので注意!
据付ボルトや基礎が緩んでいないか確認
異常のサイン
- 全体が大きく揺れる → ローターのアンバランス、モーター軸の不良
- 部分的な振動 → カップリングの劣化、ボルト緩み
対応の目安:振動は進行するとシャフト折損や本体破損につながるため、早急な調整が必要です。

圧力の安定性
圧力計は異常を見つける「目のセンサー」です。
- チェックポイント
- 設定圧力まで正常に上昇しているか
- 圧力の上昇速度が遅くなっていないか
- 使用中に圧力が極端に変動しないか
- 異常のサイン
- 圧力が上がらない → 空気漏れ、弁不良、圧縮部摩耗
- 頻繁にON/OFFする → 容量不足、漏れ過多、制御異常
対応の目安:圧力の変化は生産への影響が大きいため、原因調査を優先的に行うべき項目です。
※圧力計に異常がある場合、正常な値が出ない場合があります。指で軽く叩いてみて針が動くことがあれば、圧力計に異常がある可能性が高いです。

温度上昇
温度はコンプレッサーの「健康状態」を示す重要な指標です。
- 正常範囲:一般的に吐出空気温度100℃以内が正常です。
機種によって異なりますが、110℃を超える際は異常としてコンプレッサーが停止します。 - 異常のサイン
- 本体や配管が触れられないほど熱い
- 運転停止を繰り返す(過熱保護装置作動)
- 考えられる原因
- 冷却ファンの故障やフィンの詰まり
- オイル不足・劣化
- フィルター詰まりによる吸気抵抗増大
対応の目安:定期的にフィルター清掃やオイル交換を行い、冷却効率を保つことが必須です。

油やエアの状態
オイル式コンプレッサーでは潤滑油の状態確認が欠かせません。
- オイルチェック
- 覗き窓で油量・色を確認(白濁=水混入、黒化=劣化)
- 異臭(焦げ臭さ)があれば過熱のサイン
- 排出エアチェック
- 水分が多い → ドライヤーやドレンの不具合
- オイルミスト過多 → セパレーターの劣化
対応の目安:オイル管理が不十分だと圧縮効率低下や焼き付きに直結します。

漏れや汚れ
最後に見落としやすいのが「周囲の環境」です。
- チェックポイント
- 配管・継手からの「シュー」という漏れ音
- 本体下部や床にオイルがにじんでいないか
- フィルターや熱交換器にホコリ・油汚れが付着していないか
- 影響:空気漏れは電気代の増加につながり、汚れは冷却効率を著しく下げます。
対応の目安:清掃・増し締めといった小さな作業が、大きなトラブルを防ぐポイントです。

まとめ
コンプレッサーの異常は「突然壊れる」のではなく、必ず小さなサインを発しています。
- 音
- 振動
- 圧力
- 温度
- 油・エア
- 漏れ・汚れ
この6つを意識的に点検するだけで、トラブルの多くは未然に防げます。
別コラムにて、より詳細に異常について解説しているので、是非リンクからご覧ください。
有限会社清水機械では、日常点検のアドバイスから定期メンテナンスまで一貫して対応可能です。
「少し音が大きくなった気がする」「圧力の立ち上がりが遅い」といった些細な気付きでも、ぜひお気軽にご相談ください。

