パッケージコンプレッサーの各部位および役割について
こんにちは、(有)清水機械のお役立ち情報の第2回目です。
今回はパッケージ式コンプレッサーの各部位および役割について、明治機械製作所のDPKシリーズでご説明いたします。
明治機械製作所のDPKシリーズは冷凍式エアドライヤ付。省スペース設計で低振動で優れた静音設計です。
https://www.meijiair.co.jp/product/comp/detail/14(株式会社明治機械製作所HP参照)
各部位の名称をご紹介いたします。
①エアドライヤ運転スイッチ | エアドライヤを始動させるための装置です。運転中はランプが点灯します。 |
②エアドライヤ形式 | エアドライヤの形式を示します(パネル上面)。 |
③エアドライヤ | エアドライヤ本体です。 |
④吸込みろ過器 | 外気を吸込む箇所で、フィルタが入っています。 |
⑤圧力逃し弁 | 中間段のドレン・圧縮空気を排出しアンローダ中の負荷を下げます。 |
⑥コンプレッサー本体 | 圧縮空気を製造する本体です。 |
⑦オイル注油口 | オイルを注油する箇所です。 |
⑧オイルレベルゲージ | オイル量を確認する箇所です。 |
⑨オイル抜きプラグ | オイルを排出する箇所です。 |
⑩空気タンク | コンプレッサー本体で製造させた圧縮空気を貯蔵します。 |
⑪防振ゴム | コンプレッサー本体で発生した振動をとり、パッケージに振動を伝えない装置です。 |
⑫安全弁 | 空気タンク内圧力の異常上昇を防止します。 |
⑬圧力スイッチ | 規定上限圧力にあると自動的に圧縮運転を中止し、復帰圧力まで下がると自動的に無負荷での起動をさせる装置です。 |
⑭電磁弁 | コンプレッサー本体をアンローダ(無負荷状態)にさせる装置です。 |
⑮端子台 | 電源コードを接続します。 |
⑯電磁開閉器 | 過電流が流れるのを防ぎ、モーターを破損から守る装置です。 |
⑰ドレン弁 | 空気タンク内に溜まる水・油・錆などを排出させる弁です。 |
⑱運転スイッチ | 圧縮機を始動させるための装置です。 |
⑲アワメーター | 運転時間を表示し、定期点検時の目安となる装置です。 |
⑳コンプレッサー形式 | コンプレッサーの形式と機番が記載されています。 |
㉑圧力計 | 空気タンク内の圧力を示します。 |
㉒電源表示ランプ | 主電源を入れた場合に点灯します。 |
㉓運転表示ランプ | 運転中に点灯します。 |
㉔吊ボルト | コンプレッサーを吊り下げて移動させる場合に使用します。 |
㉕蒸発圧力計 | 使用冷凍の圧力を確認します。緑色の範囲を指針していれば正常です。 |
㉖高圧圧力スイッチ | 使用冷媒圧力が異常上昇した場合に作動し、本機が停止します(作動圧力2.75Mpa)。異常停止後、そのスイッチを押すことによりの復帰させれます(リセットできます)。 |
㉗空気弁 | 圧縮空気の取出し口です。 |
㉘モーター | コンプレッサー本体の原動力源です。 |
㉙電源引込口 | 電源コードの引込口です。 |
㉚換気ファン | コンプレッサー内を冷却するためのファンです。 |
㉛モータープーリ | モーターから駆動力をVベルトに伝えます。 |
㉜Vベルト | モーターから駆動力をコンプレッサー本体に伝えます。 |
㉝オートドレントラップ | ドレンを自動排出するフロート式の装置です。 |
㉞ボールバルブ | オートドレンの清掃時に空気回路を遮断する装置です。 |
見て分かるように随分と部品が増えますね。その分、点検箇所が増えます。
しかし、市街地など周辺環境に配慮が必要な場合、振動・騒音を軽減できます。またスペースに余裕がない場合などにも有効です。
今回は以上になります。