オイルフリータイプのコンプレッサーとは?特徴・メリット・導入のポイントを徹底解説
目次
誰に向けた記事か?
製造業、食品・医薬品業界などの工場設備担当者
コンプレッサーの更新・導入を検討している設備管理者・設計者
クリーンなエア供給が求められる業種の経営者・技術者
オイルフリーコンプレッサーとは?
オイルフリータイプのコンプレッサーとは、圧縮工程で潤滑油を使用しない構造の空気圧縮機です。
内部にオイルを使わないため、圧縮空気に油分が混入しないという特長があります。
これにより、高品質なクリーンエアが必要な産業分野での使用に最適です。

オイル式コンプレッサーとの違い
比較項目 | オイルフリータイプ | オイル潤滑タイプ |
空気の清浄度 | 非常に高い(油分ゼロ) | 微量のオイルミストあり |
メンテナンス | やや頻繁 | オイル交換など定期的対応必要 |
導入コスト | 高め | 比較的安価 |
主な用途 | 食品・医薬品・電子部品など | 汎用的な工場設備 |
オイルフリーコンプレッサーのメリット
オイルフリーコンプレッサーは単にオイルを使用しないエアコンプレッサーですが
様々なメリットを有しています。
製品の品質向上
油分混入リスクがないため、製品汚染を防止します。
特に食品などに油が混入すると消費者の人体に影響が出る可能性がある為
オイルフリーにすることが最重要になります。
環境負荷の低減
廃油処理が不要で、SDGs対応にも有効です。
漏れた油が社外に流れ、河川や土壌を汚染するリスクも低減されます。
規制対応
医薬品GMPやHACCP等の厳格な品質管理基準に適合します。
他にも歯科クリニックでオイルフリーが活躍している場面をよく拝見します。

代表的な使用シーンと業界
- 食品製造工場:包装工程、空気搬送、洗浄用エア
- 医薬品業界:無菌室でのエア供給、装置駆動用エア
- 電子部品製造:静電気対策やクリーンルーム内での使用
- 病院・医療現場:手術室や医療機器用のクリーンエア供給
導入時の注意点と選定ポイント
圧縮能力・エア使用量の把握
設備に合った容量を選定しましょう。
使用するエア機器によって対応するエアコンプレッサーも変わってきます。
周辺温度・湿度への配慮
オイルレスは高温環境に弱い場合があります。
空調付きの部屋で管理されているオイルフリーをよく見かけます。
ランニングコスト比較
オイル費用が削減されるとはいえ、その他の維持費は高くつきます。
無理にオイルフリーにするのではなく、現場に合ったエアコンプレッサーの選定を重要視しましょう。

まとめ
オイルフリーコンプレッサーは、高い清浄性と環境性能を備えた設備であり、特に品質管理が厳格な業界において不可欠な存在です。
導入コストは高めですが、長期的には製品品質と企業の信頼性向上に貢献します。
選定にあたっては、使用環境や必要スペックの明確化が重要です。
気になることがありましたら是非お問い合わせください。