コンプレッサーのオイル、代用して大丈夫?現場で気をつけるべきポイントとは
目次
結論:基本的に「代用はNG」。指定オイルを守るのが鉄則!
コンプレッサーのオイルについて、「在庫がないから他の潤滑油で代用できないか?」
と悩んだことはありませんか?
結論から言えば、メーカー指定のオイル以外での代用は原則NGです。
理由は、コンプレッサー専用オイルには冷却・潤滑・密封・防錆・洗浄といった
複数の機能があり、それぞれの機種や運転条件に合わせて設計されているからです。

なぜ代用が危険なのか?
代用してしまうと、以下のようなリスクが発生します。
リスク | 内容 |
過熱 | 潤滑不足により部品が高温になり、焼き付きや異常停止の原因に。 |
劣化の早期化 | 油の酸化が早まり、スラッジ(汚れ)やカーボンが発生しやすくなる。 |
圧縮効率の低下 | 密封性能が不足し、空気漏れや効率低下を招く。 |
保証の対象外 | メーカー保証の適用外となり、修理費用が全額自己負担になる可能性も。 |
異なる2つのオイルを使用した際にオイルが化学反応を起こし固まってしまい
大規模な部品交換を招いた事例もあります。
代用だけでなくオイルを混ぜる行為は絶対にやめましょう。

コンプレッサーオイルの種類と特徴
オイルは以下のように分類されます。誤った選定をすると性能に大きく影響します。
- 鉱物油系:コストは安いが酸化劣化が早い。汎用的。
- 合成油系:高温環境や長寿命を想定した高性能オイル。高価だが信頼性が高い。
- 食品グレード(NSF H1):食品工場など、オイルの漏洩リスクにも配慮した特殊タイプ。
同じメーカーでも機種によって指定オイルが異なるため、必ず取扱説明書やメーカーに確認することが重要です。

どうしてもオイルが手に入らない場合の対処法
緊急時でどうしても代用品を検討せざるを得ない場合は、次のステップを踏みましょう。
- メーカーに問い合わせる
→ 正式に代替可能なオイルがある場合も。 - 仕様が近い専用オイルを検討
→ 他機種用でも近い性能を持つものがあるか確認。 - 最短で純正品を手配する
→ Amazonなどで購入可能なこともあります。
※ただしこれらはあくまで緊急措置。継続使用は絶対に避けるべきです。
まとめ:オイルは命綱。安易な代用は故障への近道!
オイルはコンプレッサーの心臓部を守る重要な存在です。
コストや利便性だけで代用品に頼ると、故障や修理費用で何倍もの損失を被る可能性があります。
現場の安定稼働と長寿命化のためにも、指定されたオイルの使用や在庫管理を徹底しましょう。
気になることがありましたら是非お問い合わせください。