コンプレッサーのフロンガスを正しく回収!廃棄方法と違反リスクを解説

エアコンプレッサーや冷凍機などに使われる“フロンガス”は、適切に回収・廃棄しなければ重大な環境汚染や法令違反につながります。

この記事では、工場や設備現場で必須の「コンプレッサーに使用されているフロンガスの正しい取り扱い方法」について、専門家の視点でわかりやすく解説します。

フロンガスとは?

フロンガス(HFC・CFC・HCFCなど)は、冷媒(冷却用ガス)として冷凍・冷蔵機器や空調設備のコンプレッサーに広く使用されています。

エアコンプレッサーも、ドライヤーという空気中の水分を除去する部分でフロンガスが使われています。

しかし、オゾン層破壊や地球温暖化への影響があるため、法規制の対象となっています。

オゾン層破壊

フロンガスの回収・廃棄は義務!

日本では、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(フロン排出抑制法)」により、業務用機器からのフロン類の漏えい防止・回収・適正廃棄が義務化されています。

違反した場合、法人や事業者に対して罰金や行政処分が科されることもあります。

フロンガス回収

フロンガスの回収・廃棄の流れ

① 対象機器を特定する

銘板や仕様書で「HFC-134a」や「R-410A」などの表記があればフロン使用機です。

エアコンプレッサーの型式から、ドライヤー付きか特定もできます。

② 回収は「第一種フロン類回収業者」へ依頼

専門の有資格業者に依頼し、専用の回収機器を使ってフロンを回収します。自社での勝手な放出は法律違反になります。

弊社にも有資格者が在籍しています。

③ 回収証明書の取得

業者から「フロン回収証明書」を必ず受け取ります。これは廃棄時の法的証拠になります。

④ 機器を廃棄する

フロンが完全に回収されたことを確認したうえで、産業廃棄物として適切に処理。廃棄物処理業者の選定も重要です。

よくあるNG事例

事例問題点リスク
回収委託先が登録業者でないフロン排出抑制法違反企業側も連帯責任を問われる可能性あり
記録簿を作成していない管理義務違反行政処分や報告命令のリスク
廃棄時期を把握していない計画的な対応が困難不要な保管コストや違法放出の恐れ

まとめ:フロン処理は「任せる業者」選びも重要

コンプレッサーのフロンガスは“回収→証明→廃棄”の3ステップが必須です。

正しく対応することで、法令順守だけでなく企業イメージの維持・環境配慮の実践にもつながります。

 ポイントは以下の3つ:

  • 必ず専門業者に依頼する
  • 回収証明書を保管する
  • 廃棄記録を残しておく

「なんとなく」で処理せず、法令に即した対応を徹底しましょう。

自分の使っている設備にフロンが使われているか知りたい、廃棄手順を詳しく知りたい等
気になることがありましたら是非お問い合わせください。

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