コンプレッサー廃棄の手順をユーザー目線で分かりやすく解説

工場や事業所で長年使ってきたエアコンプレッサー。
故障や更新により「いよいよ処分しなければならない」となった際、
- 何から手を付ければいいのか分からない
- そのまま捨てていいのか不安
- 法律的に問題がないか心配
と感じる方は少なくありません。
この記事では、コンプレッサーを使う側(ユーザー)目線で、廃棄までの具体的な手順と注意点を順を追って解説します。
目次
① まず確認すべき「コンプレッサーの種類」
廃棄手順は、機種によって大きく変わるわけではありませんが、以下の点は最初に把握しておくとスムーズです。
- 潤滑油を使用するオイル式か
- 冷凍式エアドライヤーが一体・併設されているか
- 屋内設置か屋外設置か
- タンク一体型か別置きか
特に冷凍式エアドライヤー付きの場合はフロンガスの処理が必須になるため、
この時点で確認しておくことが重要です。

② 電源遮断・残圧抜きは必ず実施
廃棄前の安全対策として、以下は必須作業です。
- 主電源・ブレーカーを確実に遮断
- エアタンク内の残圧を完全に抜く
- 配管がつながっている場合はエア源を遮断
残圧が残ったままの状態は非常に危険です。
作業者自身だけでなく、搬出業者の安全確保のためにも確実に行います。

③ 潤滑油(廃油)の処理を行う
オイル式コンプレッサーの場合、内部には潤滑油が残っています。
- ドレン・オイル抜きから廃油を回収
- 産業廃棄物(廃油)として適正処理
廃油は自治体の一般ゴミでは処分不可です。
産廃業者、または設備業者に依頼するのが一般的です。

④ 冷凍式エアドライヤーのフロンガス回収
冷凍式エアドライヤーを搭載している場合、フロン排出抑制法に基づくフロン回収が義務となります。
- 有資格者によるフロンガス回収
- フロン回収証明書の発行
- 処分業者へ証明書を提出
この工程を省くと法律違反となるため、必ず専門業者に依頼してください。

⑤ 本体・タンクの搬出と処分
前処理が完了したら、いよいよ本体の撤去・処分です。
- フォークリフトやクレーンによる搬出
- 鉄くず・機械類として産業廃棄物処理
- タンク単体も同様に処分
重量物のため、無理な自力作業は事故の原因になります。
設備業者や産廃業者に一括で依頼するケースが多いです。

⑥ マニフェスト(産業廃棄物管理票)の確認
事業活動で使用していたコンプレッサーは、原則として産業廃棄物に該当します。
- マニフェストの交付・控えの保管
- 処分完了までの流れを確認
後々のトラブル防止のため、書類関係は必ず手元に残すことが重要です。

コンプレッサー廃棄は「まとめて依頼」が安心
コンプレッサーの廃棄は、
- 電気
- 圧縮空気
- 廃油
- フロン
- 産業廃棄物
と、複数の専門分野が絡みます。
そのため、設備業者に「撤去〜廃棄まで一括依頼」するのが最も安全で確実です。
更新工事と同時に行えば、工場停止時間を最小限に抑えることも可能です。

まとめ
コンプレッサーの廃棄は、「壊れたから捨てる」だけでは済まない設備です。
- 安全対策
- 法令遵守
- 適正処理
これらを確実に行うことで、トラブルなくスムーズな設備更新につながります。
「これ、もう処分しても大丈夫かな?」と感じた時点で、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
弊社でもコンプレッサーの撤去を請け負っておりますので、気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。


