Vol.002 パッケージコンプレッサーの各部位および役割について
こんにちは。第2回目です。
前回Vol.001で、次回は「毎日の自主点検」を紹介しますとお知らせしていましたが、せっかくなので、パッケージ式レシプロコンプレッサーについてご紹介させて頂きます。
明治機械製作所のDPKシリーズ(冷凍式エアドライヤ付。省スペース設計。低振動で優れた静音設計)

①エアドライヤ運転スイッチ・・・エアドライヤを始動させるための装置です。運転中はランプが点灯します。
②エアドライヤ形式・・・エアドライヤの形式を示します(パネル上面)。
③エアドライヤ・・・エアドライヤ本体です。
④吸込みろ過器・・・外気を吸込む箇所で、フィルタが入っています。
⑤圧力逃し弁・・・中間段のドレン・圧縮空気を排出しアンローダ中の負荷を下げます。
⑥コンプレッサー本体・・・圧縮空気を製造する本体です。
⑦オイル注油口・・・オイルを注油する箇所です。
⑧オイルレベルゲージ・・・オイル量を確認する箇所です。
⑨オイル抜きプラグ・・・オイルを排出する箇所です。
⑩空気タンク・・・コンプレッサー本体で製造させた圧縮空気を貯蔵します。
⑪防振ゴム・・・コンプレッサー本体で発生した振動をとり、パッケージに振動を伝えない装置です。
⑫安全弁・・・空気タンク内圧力の異常上昇を防止します。
⑬圧力スイッチ・・・規定上限圧力にあると自動的に圧縮運転を中止し、復帰圧力まで下がると自動的に無負荷での起動をさせる装置です。
⑭電磁弁・・・コンプレッサー本体をアンローダ(無負荷状態)にさせる装置です。
⑮端子台・・・電源コードを接続します。
⑯電磁開閉器・・・過電流が流れるのを防ぎ、モーターを破損から守る装置です。
⑰ドレン弁・・・空気タンク内に溜まる水・油・錆などを排出させる弁です。
⑱運転スイッチ・・・圧縮機を始動させるための装置です。
⑲アワメーター・・・運転時間を表示し、定期点検時の目安となる装置です。
⑳コンプレッサー形式・・・コンプレッサーの形式と機番が記載されています。
㉑圧力計・・・空気タンク内の圧力を示します。
㉒電源表示ランプ・・・主電源を入れた場合に点灯します。
㉓運転表示ランプ・・・運転中に点灯します。
㉔吊ボルト・・・コンプレッサーを吊り下げて移動させる場合に使用します。
㉕蒸発圧力計・・・使用冷凍の圧力を確認します。緑色の範囲を指針していれば正常です。
㉖高圧圧力スイッチ・・・使用冷媒圧力が異常上昇した場合に作動し、本機が停止します(作動圧力2.75Mpa)。異常停止後、そのスイッチを押すことによりの復帰させれます(リセットできます)。
㉗空気弁・・・圧縮空気の取出し口です。
㉘モーター・・・コンプレッサー本体の原動力源です。
㉙電源引込口・・・電源コードの引込口です。
㉚換気ファン・・・コンプレッサー内を冷却するためのファンです。
㉛モータープーリ・・・モーターから駆動力をVベルトに伝えます。
㉜Vベルト・・・モーターから駆動力をコンプレッサー本体に伝えます。
㉝オートドレントラップ・・・ドレンを自動排出するフロート式の装置です。
㉞ボールバルブ・・・オートドレンの清掃時に空気回路を遮断する装置です。
見て分かるように、随分と部品が増えますね。その分、点検箇所がふえます。しかし、市街地など周辺環境に配慮が必要な場合、振動・騒音を軽減できます。またスペースに余裕がない場合などにも有効です。
それでは、次回はちゃんと「毎日の自主点検」をご紹介させて頂きます。