圧縮機の保守

こんにちは、(有)清水機械のお役立ち情報の第6回目です。

今回は圧縮機の保守についてご紹介します。

コンプレッサーは工場の重要な動力源ですので、日常的にこまめな点検を行って重大な故障発生を防ぎましょう。

日常点検の必要性

日常点検・定期点検整備は省エネの第一歩です。

一定期間の使用期間(メンテナンスサイクル)を過ぎると、故障発生の可能性が急激に上昇します。

日常点検を行うことにより、突然のトラブルを減らし、好調な稼働を維持する事ができます。

日常点検事例

  • 読む・・・圧力、温度、電流等のデータ
  • 見る・・・ドレンの排出、油や水の漏れ、潤滑油の量・色
  • 聞く・・・異常音、Vベルトのスリップ、エアの漏れ、うなり
  • 感じる・・・異常振動、発熱、ボルト・ナットの緩み、におい

定期整備の必要性

工場の重要な動力源を計画的かつ安定して供給するためには、コンプレッサが正常に稼働していることが重要です。

その為には「予防保全」(整備サイクルを活用して、定期的な整備を実施することによりトラブルの未然防止を図る)を行うことが大切です。

メリット

  • 定期整備は問題点の早期発見とトラブルの未然防止。
  • 安心・安全・安定稼働に貢献。
  • 定期点検を実施することで寿命延長が図れる。
  • 省エネに貢献。

デメリット

  • トラブルが発生していないのに整備費がかかる。

「日常点検」と「定期整備」で機械や設備を常に最適な状態を保つことお勧めします。

オイル(潤滑油)について

ほとんどの圧縮機の潤滑油の役割は下記です。
・圧縮熱の除去
・潤滑
・シール

空気と激しく撹拌されながら運連されるため、圧縮熱を受けるとともに水分とも結合し易くなります。

①酸素と結合して、分子が肥大(高温特性)粘度上昇⇒スラッジ化⇒劣化⇒発火
②ドレンと結合して乳化が進む(水分離性)乳化⇒緑化⇒粘度上昇⇒スラッジ化⇒劣化

オイル(潤滑油)とドレン管理

オイル(潤滑油)はコンプレッサーにとって血液です。

日常保守の管理ポイントはオイル(潤滑油)とドレン管理に集約されます。

*オイルフリー機では、インタークーラーからのドレン排出が管理のカギ

オイル(潤滑油)

A.日常管理 安定した稼働を維持させること
 ・油量・・・油量が不足すると、酸化・劣化が促進される
 ・ 温度・・・油には適正温度がある。低いと低温劣化、高いと高温劣化を加速 
 ・ 色、におい・・・にごり、汚れ、異臭
 ・ ドレン排出・・・油中のドレンは大敵。錆に誘発、異常摩耗を促進

B.オイルの定期交換 圧縮機の寿命延長を図る⇒省エネに貢献

C.潤滑油の寿命に直結する部位
 ・エアフィルター・・・外気空気の汚れが影響(汚れた空気でも吸い込んでしまう)
 ・オイルフィルター・・・汚れや詰りが温度上昇や異常摩耗に直結
 ・セパレータエレメント・・・堆積した汚れが内部で劣化進行
 ・換気・クーラ類・・・室内の温度上昇やクーラの詰りで温度上昇
 ・異物混入・・・異物、ガスの混入、混油

ドレン

空気中に含まれる水蒸気が空気と一緒に圧縮・冷却されて、結露(水の状態になった)したものを「ドレン」と言います。

これは圧縮機の性能とは関係なく発生するもので、水分だけでなく空気中の埃や油等が混じっています。

その為、ドレンの分離・排出をしないと、圧縮機や末端の機械に対し錆など様々ないたずらをします。

ドレンによる弊害】
 ・ドレンによる配管・機器の腐食
 ・ドレンとダストが結びつき、ラインフィルターを詰まらせる
 ・ドレンとの接触により製品の品質を落とす