Vベルトの破断について知っておくべきこと
コンプレッサーに使われるVベルトは動力伝達に欠かせない部品です。
Vベルトが摩耗や劣化により破断することで確実に設備は止まります。
急に設備が動かなくなった!仕事ができない!というお客様も少なくありません。
本コラムではVベルトの主な破断原因について解説します。
Vベルトの主な破断原因
経年劣化
長期間使用すると亀裂やひび割れが発生します。
そのまま使用し続けるとベルトが細くなり破断します。
Vベルトはゴムで出来ているため、高温や乾燥によってひび割れることが多く、
長期間使用していなくても周りの環境によって劣化が早まる可能性があります。

張力の異常
Vベルトの張力が適切でないと異常な負荷がかかり破断しやすくなります。
また、張力が正しく取り付けられていても稼働していくうちに、Vベルトが伸び、正しい張力で無くなることが多々あります。
特に起動時の負荷がVベルトに与えるダメージが大きいです。
ロード(稼働状態)とアンロード(待機状態)の周期が、1分以内になっている様なお客様のVベルトが伸びてしまい、バタバタと音を立てながら回っているのをよく見ます。

プーリーの摩耗や損傷
プーリーの溝が摩耗するとVベルトが適切にフィットせず、
異常摩耗や破断の原因になります。
異常を見分けるのは難しいですが
プーリーの溝に光沢がある、回転時に異音がする場合は、
Vベルトだけでなくプーリーにも問題があるかもしれません。

異物の混入や外的要因
ゴミや粉塵、オイルなどが付着するとゴムであるVベルトは、
劣化が進みやすくなり破断のリスクが高まります。
コンプレッサーは外気を吸って圧縮するため、
土煙や工作機械から出るオイルミスト等の多い現場では、
カバー内が汚れやすくVベルトが異物を噛みこむ可能性も高まります。

まとめ
以上が主な破断原因となります。
1度カバーを開けてVベルトに異常が無いか見てみて下さい。
上記のような状態であれば、Vベルトが破断し設備が止まるのは今日かもしれません。
気になることがございましたら是非お問い合わせください。