コンプレッサーのベアリング不良とは?使用箇所・症状・原因を解説

コンプレッサーのベアリングは、回転部分を支える重要な部品です。
普段は目立たない存在ですが、ベアリングの不具合はモーター焼損や圧縮機本体の故障など、大きなトラブルにつながることがあります。
今回は、コンプレッサーのどこにベアリングが使われているのか、また故障時にどのような症状が現れるのかを解説します。
コンプレッサーのベアリングが使われている主な箇所
コンプレッサーにおいて、ベアリングが使われている箇所を紹介します。
① モーター軸受部
最も多く使用されているのがモーター内部です。
モーターの回転軸を支え、スムーズに回転させる役割があります。
② 圧縮機本体(エアエンド)
スクリューコンプレッサーでは、雄ローター・雌ローターを支えるために複数のベアリングが使用されています。
ローター位置を正確に保持する重要な役割があり、摩耗すると圧縮効率が低下します。
③ 冷却ファン
モーター冷却用やドライヤー内の冷却ファンにもベアリングが使用されています。
比較的小型ですが、故障すると冷却能力が低下します。
④ その他回転機器
一部のドレンポンプや補機類にもベアリングが使用されています。

ベアリング不良の主な症状
異音が発生する
最も多い初期症状です。
- ゴーッという低い音
- シャーという擦れ音
- ガラガラという金属音
運転時間の経過とともに徐々に大きくなる傾向があります。
振動が増える
ベアリングの摩耗により軸が正常な位置を保持できなくなると振動が発生します。
- 本体が以前より揺れる
- 配管が振動する
- モーター周辺の振動が強い
といった症状が現れます。
温度上昇
ベアリング内部の摩耗や潤滑不良により摩擦熱が増加します。
特に以下の症状がある場合は注意が必要です。
- モーターが異常に熱い
- 軸受部だけ高温になる
- 温度異常警報が発生する
消費電流の増加
回転抵抗が大きくなるため、モーター負荷が上昇します。
結果として、
- 電流値が高くなる
- ブレーカーが落ちやすくなる
- モーター寿命が短くなる
といった二次トラブルにつながります。

ベアリング不良の原因
主な原因は次のとおりです。
グリース劣化
長期間使用すると潤滑性能が低下します。
経年劣化
運転時間の蓄積による自然摩耗です。
粉塵や水分の侵入
工場環境によっては異物が侵入し、摩耗を早めることがあります。
芯ズレやベルト張り過ぎ
レシプロコンプレッサーではVベルトの過度な張力がベアリング寿命を縮める原因になります。
早期発見が重要
不良を放置すると・・・
- モーター焼損
- ローター接触
- ファン破損
- 緊急停止
主な点検部分
- 異音がないか
- 振動が増えていないか
- 軸受温度が上昇していないか
- グリース交換時期を過ぎていないか

高額修理につながるケースがあります。
まとめ
ベアリングはコンプレッサーの回転部分を支える重要部品です。
モーターやエアエンド、冷却ファンなど様々な箇所で使用されており、不具合が発生すると異音・振動・温度上昇・電流増加などの症状が現れます。
「最近音が大きくなった気がする」「振動が増えた気がする」などのご相談や気になることがありましたら是非お問い合わせ下さい。


